キューバサンドイッチが大人気です!
巷ではキューバサンドイッチが大人気のようです!
当店でもランチはもちろんディナータイムにも半分以上のお客さまがキューバサンドをオーダーされます。
前回、キューバ料理は、ネイティブインディアンや、アフリカや、スペインやフランス、中国などさまざまな民族や文化の影響を受けてとても豊かなのだというお話をしました。
そしてキューバサンドは、アメリカの影響を受けたキューバ料理(またはキューバの影響を受けたアメリカ料理と言うべきかもしれません)なんです!
と言うのは、一説にはフロリダの葉巻き工場で働くキューバ系の移民から始まったと言われているからです。ただ以前はキューバとアメリカとくにフロリダの葉巻き工場の労働者の行き来はとても頻繁だったので、キューバとアメリカのどちらが起源なのかははっきりしないようです。
私たちが2014年にCafe La Vida を浜松町でキューバ料理を提供する小さなカフェとしてオープンした時に、日本ではまだ馴染みのないキューバ料理を日本の皆さんに知ってもらいたくてキューバサンドを看板メニューにしました。このときにはまさかこんなにキューバサンドが人気になるとは想像していませんでした。
2015年に”シェフ 三つ星フードトラック始めました”というハリウッド映画が日本で公開され、このときに一時的なブームがありましたが、なんと言ってもこの未曾有のコロナ禍でテイクアウトやデリバリーやフードトラックが日常になったことがキューバサンド人気の大きな理由だと思います。
今では、インターネットで調べれば、キューバサンドの材料や作り方がたくさん載っているので、多くの人が自分で家で作ったり、飲食店の1メニューとして出したり、キューバサンドイッチの専門店をオープンされているようです。
キューバサンドをとおして、日本の方々にキューバという国やキューバ料理のことに興味を持っていただけるのはとても嬉しいです。
キューバサンドイッチは、キューバンブレッドという細長いパンにローストポーク、ハム、チーズ、ピクルス、マスタードを挟んでプレスしたものですが、(当店での作り方はまた今度ご紹介したいと思います)なんといってもローストポークが味のポイントになると思います。
一般的にキューバ人は豚肉料理をよく食べますが、なかでもローストポークはキューバ人にとっては特別な料理で、家庭で日常的にもよく食べますが、結婚式や、クリスマスや、年末年始などのお祝いの日に必ず食べます。
キューバのローストポークはモホソースという、オイルとニンニクと柑橘類と数種類のハーブなどを混ぜたソースでマリネした豚肉をじっくりローストして作ります。
豚肉は食べるエサによって味が変わりますが、キューバの田舎で育てる豚はヤシの実をエサにするのでその肉は特別な味がしてとても美味しいんですよ!
キューバのシエンフエゴというところでは豚のエサに魚を食べさせていてその豚肉はほんのりと魚の香りがするそうです。わたしはまだ食べたことがないのですが、いつか食べてみたいですね。