キューバ料理は、キューバの数奇な歴史と深く関わっていてとても豊かなのは意外と知られていません。
Cafe La Vidaは日本でキューバの豊かな食文化とキューバ音楽を知ってもらい体験していただきたい、という思いで2014年に始めました。
もともとキューバの気候や土地はいろんな野菜や果物が育ちやすく農業にとても恵まれた場所です。
その昔、キューバにはネイティブインディアンが生活していて、彼らは魚をとったり狩りをしたり野菜を育てたりして生活していました。
彼らはキャッサバ芋やさつまいもやとうもろこしや黒豆などを食べていたそうです。
![キャッサバ芋](https://cafelavida.tokyo/wordpress/wp-content/uploads/2022/08/4C52FC8C-504A-40AF-A5B0-1129A87F83DC.jpeg)
キャッサバ芋(キューバではユカといいます)
![黒豆](https://cafelavida.tokyo/wordpress/wp-content/uploads/2022/08/31F3A781-C794-4769-A874-2BCB2DAD696C.jpeg)
黒豆
キャッサバ芋はキューバではユカと言います。今でも、キューバでは茹でたりフライにしたりして”モホソース”(またはクレオールソースとも言います)というキューバ料理の基本となるソースをつけてよく食べています。
![キューバ料理 ユカフライ](https://cafelavida.tokyo/wordpress/wp-content/uploads/2022/08/0f825781f7abf9549ef93f537a8a1238.jpg)
ユカのフライ
1492年にスペイン人がやってきて、スペインの食材や調理法が持ち込まれます。今でもキューバ料理はスペイン料理の影響を受けた料理がたくさんあります。
たとえば、パエリヤやアヒージョなどはキューバでもよく食べます。
そして、アフリカから奴隷としてやってきた人たちはオクラやタロイモやバナナを持ってきます。
トストネスという青バナナのフライはキューバ人は今でもよく食べます。
![トストネス(青バナナのフライ)](https://cafelavida.tokyo/wordpress/wp-content/uploads/2022/08/bb830cb5fbd5ad7220792f7028fa8e04.jpg)
トストネス(青バナナのフライ)
その頃からお米の栽培も始まったそうです。
18世紀の終わりに、キューバのお隣の国ハイチからフランス人のプランテーションオーナーたちがキューバの東部地域にやってきて、コーヒーやサトウキビの栽培をはじめます。この時にコショウなどの様々な香辛料が持ち込まれ洗練されたフランス料理の調理法の影響を受けます。キューバのお金持ち達はフランス料理の料理人を雇っていたそうです。
キューバ料理には、フリカッセという肉の煮込み料理がありますが、これはフランス料理から来たものです。フランスのフリカッセはクリーム煮ですが、キューバではトマトソースで肉(鶏肉や豚肉やラム肉)を煮ます。興味深いことに家庭によって地域によって味付けが微妙に違います。使うアルコールも、ラム酒やビールやビノセッコ(キューバでよく使う白ワインビネガーのようなもの)など様々です。フリカッセはわたしのお店の人気メニューになっています。
![フリカッセ](https://cafelavida.tokyo/wordpress/wp-content/uploads/2022/08/7DAF5E99-126E-46D2-B48A-F3BF86711267-e1661000020169.jpeg)
フリカッセというキューバの肉の煮込み料理、肉は鶏肉や豚肉やラム肉をよく使います
そして、19世紀の半ばに中国人が労働者としてやってきて、ソイソースなどの中国の調味料や、チャーハンのようなお米の調理法や甘酸っぱい味付けなどが伝わります。
キューバ料理のアロスフリットという料理は中国のチャーハンによく似ています。
このようにキューバ料理は、ネイティブインディアンの時代からいろんな民族の影響を受けてとても豊かなのですが、残念ながら日本ではあまり馴染みがないし、現在のキューバでは経済や社会の問題で材料を手に入れるのが困難になっていて、美味しくて洗練されたキューバ料理を作ったり食べたりすることが難しくなっています。
そのかわり、Cafe La Vidaで美味しくて本格的なキューバ料理を味わってください。
店長アレクシスのYouTube動画はこちら↓↓↓